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INTERVIEW

海外進出支援プログラム
香港での展示会「CENTRESTAGE」に2ブランドが参加

PLUG IN│Editorial事務局
UPLOADED 11 NOVEMBER, 2023

 4年ぶりにリアル開催  「Radiant Wellness」をテーマに9月6日~9日に18カ国・地域から210ブランドが出展。来場者は78カ国・地域から7700人超。主催は香港貿易発展局 (HKTDC)。  今年はデジタルファッションとサスティナブルに注目。オープニングのガラショーには舟山瑛美が手掛ける東京発の「フェティコ(FETICO)」が登場。香港の新進デザインアーティストの4ブランドによる「Fashion Hong Kong ランウェイショー」も行われた。会期2日目にはインフルエンサーのマスイユウさん、リステアの柴田麻衣子さん、デザイナーの舟山さんが登壇してアジア系ブランドのトレンドと将来性について語るトークショーなど会期中に30以上のショーやイベントが開かれた。

SAMSARA
実りある結果と反応にチャンスが見えた

今回の出展で工夫した点を教えてください。

絶滅危惧種の動物達を救うサスティナブルブランド「SAMSARA」と近未来・SF忍者風テックウエアの新ブランド「NEO FABRICS」のお披露目でしたので提案が明確になるようにブース作りに時間と労力をかけました。試行錯誤しながら演出を変え、服にプロジェクターで映像を映すなどトライしました。加えてサスティナブルなブランドとして設営や搬入でゴミを減らし、同時に他社の廃棄物を使って展示のアップサイクルが実現できたのはチームの喜びです。

商談の結果は

本当に実りある出展になりました。サスティナブルで先行する欧州のお客様の共感を得られたほか、テックウエアは中国や北欧のお客様に好評でOEM、ODMの打診も多く、今後につながっていく商談となりました。

バイヤーの反応、ビジネス習慣などで感じたことは?

驚いたのは名刺文化でなかったことです。来場者の属性がわからず何を探しているのかつかめずに戸惑いました。もう一つ、意外だったのは時間にルーズだったこと。ブースの開閉時間がバラバラでした。中国語のみ、韓国語しか話せない来場物が多かったのも想定外でしたが、ブランドに共感し、商品に興味を持った方とは深い話しができました。サッと見て去ってしまう人も含めて反応が率直で素直な意見が聞けたことは貴重でした。

今後の海外開拓の計画は

チームのメンバーは海外慣れしており、言語の問題もなく、海外とのつながりも多いのでこれをチャンスにと考えています。手始めに今回展で知り合った国際的なデザイナーとのコラボ商品を打ち出し、そのプロジェクトを広めていく計画です。今後は海外のバイヤーとつながりを増やして取扱店を拡げるのと並行してサイトの多言語化や海外発送体制を整えていくつもりです。

ニコネル 
好反応に海外進出への1歩がつかめた

今回の出展で工夫した点を教えてください。

初の輸出貿易となるので市場調査資料や規約を作成し、定番アイテムだけでなく、日本未発表の新作を加えてブランドをアピールしました。香港は世界各国のバイヤーが来場するアジアのハブだと想定してポップや資料を英語、繁体字、簡体字、日本語で用意し、広東語と英語の通訳スタッフを常駐させました。また、店舗やECでの販売イメージが湧くようにパッケージ見本を展示しました。製品の柄作りで核となるポリマークレイ素材を理解してもらうために展示した実物のPolymerclaycanes(断面に柄を作ったポリマークレイの棒)に多くの来場者が興味を示していました。

商談の結果、成約状況は

ポリマークレイ(樹脂粘土) は欧米ではアクセサリーの人気素材ですが、日本ではまだ珍しく、カラフルで軽く、ファッション性もあって人気です。今回展でもカラフルで珍しい日本独特のデザインだと、好評で香港・中国本土、その他の国のバイヤーがブースを訪れ、TV取材もあって終日満席と盛況でした。その場での成約はありませんでしたが、EC、ブティック、セレクトショップなどとの交渉が進行中です。

バイヤーの反応、ビジネス習慣などで感じたことは?

円安の追い風もあってバイヤーの反応はとても良かったです。ただ、中国本土でのライブコマースでつかんだ売れ筋傾向とは若干異なり、香港では日本の嗜好に近いデザインが好まれると感じました。ビジネス習慣の違いでは名刺を持っていない人が多かったことですね。

今後の海外挑戦は

今回、良いご縁があり、可能性を感じましたので香港だけでなく、中国本土での卸先を増やしていきたいと考えています。

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