2019年10月展出展者の知財活用事例を紹介
PLUG IN│Editorial事務局
UPLOADED 15 JANUARY, 2020
PLUG INの10月展では、特許権の取得や意匠登録済みの商品を打ち出したブースが目立った。デザイン性を強調し、技術力で差別化が際立ち、「あるようでない商品」「既存商品の課題を解決した開発」が揃った。
代表はアクセサリー・ジュエリーの「レアール」、「KITAMURA」(キタムラ)、「アクセスルーム」、靴下の「西垣靴下」、革小物の「KUGIRI」(クギリ)だ。
左上から時計回りに「KITAMURA」「レアール」「アクセスルーム」「西垣靴下」「KUGIRI」 いずれもPLUG IN10月展の写真
レアールが開発したのはパールネックレスのジョイント部分の特許。堅石付きの四西形状で着脱しやすい上、パールとなじむすっきりとしたデザイン。パールを通すヒモのメンテナンス時に、このジョイントが付けやすく、ネックレスとブレスレットをつなぎ合わせたり、長さの違う長短を重ね合わせることもできるようになり、冠婚葬祭だけに限定されているパールの着用シーンを普段のおしゃれなアクセサリーとして広げることも可能で、2000万本と言われるタンスパール(ネックレス)の復活が期待される。
キタムラはストールやカーディガン、ロングカーディガン、ポレロなどの羽織ものに付けたり、浴衣の帯飾りなどに使用する留め金パーツ「アミレーヌ」を披露した。シリコーン内蔵、先端をカットした特殊構造で、生地を傷つけない。シルバー、ゴールド、ブラックがあり、タッセルと羽織紐を合わせたデザインなど留め具自体が着こなしのアクセントとなる。
アクセスルームが意匠権を取得したのは宝石の留め爪。「爪が生地にひっかかる」「宝石との一体感が薄く、おしゃれ感が損なわれる」などの留め爪の課題を解消し、宝石の美しさを際立たせる。新ブランド「ソウ・シャ」としてスクエアデザインのシリーズから立ち上げる。
西垣靴下と「モノづくりの町・東大阪」の中小部品メーカー18社が結集する大阪ケイオス、靴下専門店のエコレッグの3社が協業して作った靴下ブランド「板だしらずのくつした」は立ち仕事向けに特許を取得した。町工場の連携によって特許を取得した商品はクッション性が通常のパイルソックスの4倍、丈夫さが10倍と痺れにくく、長持ちする高機能商品。6色展開でギフトを意識したパッケージデザインで需要の掘り起こしを目指す。
KUGIRIは意匠登録済みの牛ベロアのロール型ペンケースを展示した。内側にペンを収納するポケットを施し、巻いて筒状にしてゴムバンドで留めるコンパクトなデザイン。内側に使うベロアの素材感に加えて端部分がほつれない工夫やポケット上部に施した幅広ゴムがペンの服装を防ぐ。6色展開で7,500円(本体価格)。